2025-2026年シーズンのニューモデルが各シューズメーカーから続々と発表されました。
今シーズン用のシューズ購入に向けてのシューズ探しとして、新作シューズの特徴とレビューをまとめてみました。
最新モデルをチェックして、自分に合いそうなシューズ、もしくは履いてみたい魅力的なシューズ探しの参考にお役立てください。
2025年の第一弾は、アシックスの新作エボライドスピード3をチェックします。
3代目の新作は、自然と足が前へ転がるように出る走行感と、適度なクッション性・反発性が特徴だった初代と2代目のエボライドスピードから、何がアップデートされたのか興味あるところです。
エボライド スピード3|ライド系スピードシューズ【スピード練習・レース用】
初代「エボライドスピード」は2023年2月に発売され、即購入して「長野マラソン」や「にしおマラソン」のレースで履いてきました。
その後継となる2代目「エボライドスピード2」は2024年2月に発売されてこちらも購入。
そして今回の3代目「エボライドスピード3」は2025年2月発売にされました。どうやら、エボライドスピードシリーズはほぼ1年サイクルで新作が出るようです。

エボライド スピード3の特徴
新作の特徴は、主にミッドソールとアウトソールが大きく変更され、アッパーは前作をベースにアップデートされています。
変更されたミッドソールは、前作の「FF BLAST」から「FF BLAST+」に変更され、より反発力が高く柔らかい素材になりました。
また、アウトソールはグリップ力と耐久性の高い「ASICS GRIP」が採用され、接地面のデザインも変更されています。
アッパーは前作と同じエンジニアードメッシュですが、前作よりも少し柔らかいフィット感となり、足入れ感はエボライドスピード3の方が良い感じがます。
RIDEシリーズの基本である走行効率性を追求した構造と、スピードを出しやすい前方向への推進力はキープコンセプトで、カーボンプレートを搭載していないので自分の脚の力で走る感覚は変わっていません。

アップデートポイント
- ミッドソール素材が「FF BLAST」から「FF BLAST+」に変更され、クッション性と反発力が向上。
- アウトソール素材は「AHAR LO」から「ASICS GRIP」に変更され、グリップ性能と耐久性が向上。
- アウトソールラバーのデザインが、より軽量でグリップ力の高い形状に変更。
- ミッドソール側面デザインが横から縦方向の溝となり、沈み込みとブレを抑制。
- ソールの厚みが前作より0.5mmほど薄くなり、軽量化に貢献。
- 重量は前作より約10g軽量化され、よりスピードが出しやすく改良。
新旧シューズ比較
<ミッドソール>
今回大きく変更されたのがミッドソール部分。
初代と2代目のソールは同じデザインを踏襲し、適度なクッション性と軽量性・適度な反発性のミッドソール素材の「FF BLAST」でしたが、新作エボライドスピード3ではより柔らかくて反発力が高い「FF BLAST+」を搭載しています。



ミッドソール部側面のデザインは横方向から縦方向の溝に変わっています。
これは、柔らかくなったミッドソールによるブレを抑制するため、縦方向の溝で安定性を高める意匠と思われます。
また、反発力が高い「FF BLAST+」搭載により、前作と同等以上の反発力を担保しつつ、ソールを薄くすることで軽量化が図かられています。
重量は26.5cmサイズで、前作の220g=>210gとなり、約10gの軽量化です。
実は前作でもソールが0.5mm薄くなり、今回も0.5mm薄くなったので、初代からはトータルで1mm薄いソール(35.5mm ➯ 35mm ➯ 34.5mm)になっています。
<アッパー>
素材は前作と同じくエンジニアードメッシュが採用され、シュータン付近も大きな変更はありませんでした。
ただし、メッシュのデザインは変更されて、少し柔らかな履きごごちになっています。
2代目はカチッとした履きごごちで、スピード走行向けに足ブレが抑えられる硬さになっていましたが、3代目は少し初代寄りになり(初代までは柔らかくありませんが)、ホールド感と履きごごちのバランスを取るようなアップデートとなっています。



初代のシュータンにあったプルタブは2代目で廃止されてタン部分の素材も変更。
よりフィット感を高め、エネルギーロスを抑えてストレスないランニング動作を狙った2代目のデザインは3代目にも踏襲されています。


シュータンのプルタブは好みが分れるところで、履きやすさの点で2代目での廃止を残念がる方と、新作のシュータンでフィット感が良くなった、と言うコメントに分かれていましたが、3代目で復活することはありませんでした。
一方、踵部のプルタブは遂に無くなってしまいました。
初代のリング状のプルタブから、2代目は小型のリーフ形状に変更。3代目は完全に廃止されています。



<アウトソール>
アウトソールも大きく変更されました。
初代と2代目はAHAR素材で同じデザインを踏襲していましたが、新作ではレーシングシューズで搭載されてきた「ASICS GRIP」を搭載。
ラバーのブロックデザインは、マジックスピード4のようなデザインが採用されています。



新作エボライドスピード3の「FF BLAST+」に「ASICS GRIP」の組み合わせは、マジックスピード3とほぼ同じなので、ざっくり言えば「カーボンの有無の違いでスピード系シューズの選択が可能になった」とも言えるでしょう。
評判・走行感・サイズ感
アシックス公式HPレビューや先行試走ランナーのコメントを要約してみました。
新作のエボライドスピード3の評価については、前作より軽量で前に転がるように楽に走れ、クッション性と反発性が向上し、より推進力が増してスピード走行がしやすくなった、と要約されます。
走行感・履きごごちについては、改良されたアッパーの履きごごちとホールド感のバランスが好評です。
好みではありますが、カチッとしたホールド感がスピード走行向きの2代目と、柔らかな包み込まれ感の初代で、ランナーの評価が分れていました。
3代目のエボライドスピード3では、両者のバランスが取れた程よいホールド感とフィット感となっているようです。
また、クッション性と推進力向上、そしてグリップ力への評価が高く、これは「FF BLAST+」と「ASICS GRIP」搭載の効果が表れている、と言えます。
サイズ感については、前作と同じサイズで良いでしょう。
アッパーが少し柔らかくなっているので、ワイズ(横幅)は2代目より少し伸縮感があり、初代に近いサイズ感です。
その他の主なコメントは、「コスパが高い万能シューズ」「ジョギングからレースまでカバー出来るシューズ」「コロンと前に転がるようにスムーズに走れる」「自分の脚を使って走れて練習に最適」などです。
私は厚底シューズが出てくる前に「ゲルフェザーグライド」というシューズを愛用していたのですが、着地と反発性の感覚は近い感じで、初代から3代目にも踏襲されているようです。
使い方としては、ジョグからレースまで使える高コスパの万能シューズ、との評価です。
前作と同じく、練習用なら「少し速めのロング走」、レース用としては「サブ4~4時間前半を狙うランナー」におすすめです。
レース用として具体的には、
以上のランナーさんには良い選択になると思います。
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価格
エボライドスピード3の値段は、前作から1,100円上がって税込15,400円。
実売価格をチェックすると、かなりお買得なセール価格になっていました! 現状30%前後の値引き価格になっています。
これだけ使いやすい新作シューズが、1万円前後で買えるとは、コスパも最高クラスに良いシューズだと思います。
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※記事中のエボライドスピードシリーズの写真はアシックス公式HPより引用
旧モデルの記事はこちら⇩
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