こんにちは、夫婦で旅するランナーの「旅ラン夫婦」です。
ナイキ最強のフォーム「ZoomX」をフルレングスで搭載し、曲線化したカーボンプレートと、新たにズームエアポッド直下にも「ZoomXフォーム」を追加して反発性を強化した、「エアズームアルファフライネクスト%2(通称アルファフライ2)」が割安になったので購入しました。
新しくなったアトムニット2.0のアッパー、広くなったかかと部のソール幅など、改良された魅力的な新作「アルファフライ2」の特徴と、実際の履き心地・走行感をレビューしたいと思います。
アルファフライ2の特徴
前モデルの「初代アルファフライ」から、さらに反発性と走行安定性を高め、走りやすく・スピードランニングを追求した、高性能ランニングシューズとして開発されたのが「アルファフライ2」です。
また、開発にはエリートランナーだけでなく一般ランナーの意見も参考にして、初代がエリート向けだったのに対し、より汎用性のあるモデルに変貌し、サブ3.5~サブ4クラスのランナーでもランニングを楽しめる仕様なりました。
前モデルの「アルファフライ」からのアップデートは以下のポイントです。
- 前足のズーム エアポッドの下にフォームを追加し反発性を高めた
- ドロップ4mmから8mmに増したオフセット変更により、かかとからつま先への体重移動がスムーズになった
- アッパーの編み方を改良した「アトムニット2.0」を採用し、つま先部分の通気性向上、甲部分のフィット性、シューレース下部にパッドを加え快適性を高めた
- かかとソール部が広くなり、着地安定感を増した
- かかと上部のクッション形状変更により足首部の収まりが向上した
「初代アルファフライ」と「アルファフライ2」はどう違う?
シンプルに表現すると「初代アルファフライ」は反発性を優先し、履きこなすにはそれなりの実力が必要でした。
それに対して「アルファフライ2」は、安定性向上と体重移動をスムーズする改良を加え、接地面も広くなった事で少し重量は増えましたが、履きこなせるランナー層が広くなりました。
Nikeの開発者のコメントにもあるように、サブ4クラスでも履けるくらいに汎用性が広くなったシューズと言えます。
アルファフライ2の位置づけ
「アルファフライ2」のポートフォリオ上の位置づけは、「ヴェイパーフライシリーズ」と同様にNike最高峰の高性能シューズで、レース用としての位置づけが基本です。
ただし、Nike開発者曰く、正しいフォームを習得する練習用としても有用だそうです(とは言え高額ではありますが・・・)
価格帯も最高峰で、定価ベースで3万円超ですが、現状の実売価格は2万円前後で購入することも出来るようになってきたのが嬉しいところです。
(アルファフライ3発表によってさらに値下がり傾向ですが在庫限りになりそう)
なので、購入を考えているランナーさんは、値上がりした「アルファフライ3」よりも値ごろ感のある「アルファフライ2」を選択して、在庫があるうちに購入したほうが良さそうです。
実走による走行感
まずはエアポッドのある前足部で着地した時の反発感ですが、初代アルファフライよりマイルドになっています。
ライド感は、ドロップ量が4mmから8mmになり前傾斜度がついたことで、着地からつま先までスムーズになっています。
かかと部が広くなった事も貢献しているらしく、安定感はテンポネクスト%と同じくらい安定している感じがあります。
そのスムーズな体重移動と安定感が向上したからでしょうか、ミッドからヒールストライクでも前に進む感じで脚が動くので、キロ5分台でも気持ち良く走れてしまいます。
特に、マラソン後半30km以降で脚がきつくなった時でもゴールまで運んで行ってくれそうで、エリート向けだった初代に比べて格段に対応範囲が広くなって、サブ3狙いはもちろん、サブ3.5~4クラスでも履けるシューズになったと言えます。
ただし、一番反発力のあるスポットをなるべく外さないように走るコツは練習を積む必要があり、大腿から臀部の筋力強化も怠らないようにしましょう。
ちなみに、パコッ、パコっ、とした独特の着地時の足音が静かになりました(笑)
こんなランナーにおすすめ
以上の特徴と実走から、おすすめできるランナーは、
- レース用として、サブ3のみならずサブ3.5~4を狙う中上級者向け
- 練習用ならばインターバルやテンポアップ走などのスピード練習とフォーム固めに
- コスパ視点からは、レースは「アルファフライ3」として、その練習用に割安になった「アルファフライ2」で
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アルファフライ2 詳細情報
テクノロジー|ミッドソールにZoomXフォーム・カーボンを搭載
初代と同じく、フルレングスでZoomXフォームと曲線化したカーボンプレートを搭載。
新たな改良点として、ズームエアポッド直下にも「ZoomXフォーム」を追加して反発性を強化しています。
しかし、実走による反発性ですが、体感的には初代アルファフライよりマイルドになっています。
とは言え、同じ「ZoomXフォーム」を搭載している「ズームフライ5」よりは明らかに反発性があって柔らかく感じます。
オフセットも変更され、ドロップ量が8mmに増したので前に進むライド感が格段に良くなりました。
テクノロジー|アッパー
アッパーの「アトムニット2.0」の編み方を改良しています。
つま先部分の通気性をアップさせた編み方に変更されています。
甲の部分はよりフィット感を高める編み方に改良されています。
足首周りからアキレス腱部分のパッドの形状を変更して、踵の収まりが良くなっていました。
テクノロジー|ソール
物理的にソール幅を広くした事により、着地のふらつきが軽減していて、安定性が増しています。
ソールデザインも変更されており、ラバー素材は少し硬めになった感じです。
では、ソールの幅は実際にどのくらいなのか?
あくまで参考値ですが実際に計測してみました。
「アルファフライ2」の前足部の最大幅は98mmでした。
「ズームフライ5」の前足部の最大幅は99mmでしたのでほぼ同じ幅。
「ぺガサス39」は95mmでしたので、「ペガサス39」より約3mmも幅が広いのです!
「アルファフライ2」のかかと部分は84mmで、「ズームフライ5」と「ペガサス39」が74mmでしたので、なんと10mmも幅が広いのです。
前作よりもソール幅を広くして着地安定感を増したので、履きこなせるランナーさんのレベルも広くなりました。
前足部のトウスプリングは緩やかで、ロッカー構造のような転がる感じは無いですが、蹴りだしはスムーズです。
重量
「アルファフライ2」はソール幅の拡大やライド感の向上によって少し重量が増えています。
購入したシューズで実際に計測してみると177gで、初代より少し重くなりましたが充分に軽いシューズだと言えます。
ちなみに、他のナイキのシューズで比べると、「ズームフライ5」より47gも軽く、「エアズームテンポネクスト%」よりも25g軽いので、スピード走行時の足の振りは軽くて優れています。
※計測したシューズサイズは「アルファフライ2」が24cm、ズームフライ5とテンポネクスト%は23.5cmです。
サイズ
履いた感じのサイズ感は、履いている「ズームフライ5」や「エアズームテンポネクスト%」とほとんど同じサイズ感ですが、つま先部分が少しタイトな印象です。
足のフィット感は新しいアトムニット2.0の包み込み感が良く、前作よりもピッタリとした履き心地を感じます。
長さも「ズームフライ5」や「エアズームテンポネクスト%」と同じサイズ感でしたので、基本的には同じサイズでよいと思いますが、もしつま先部分が気になるようでしたら ワンサイズ(0.5cm)大きいサイズが良いかもしれません。
※もし今「ズームフライ5」や「エアズームテンポネクスト%」を履いていて、つま先が詰まり気味(履けるけどギリギリ)な感じでしたら、ワンサイズ(0.5cm)大きい方が良いと思います。
価格
発売された2022年夏から1年以上経過し、毎年春と秋に新色が追加されたので、旧色がリーズナブルな価格になってきたと言えます。また、アルファフライ3の発表によっても値下がり傾向です。
なので、旧色で在庫があればお買い得だと思います。
もし、セール品やお得なクーポン等を見つけたら、在庫があるうちに即ポチることをおすすめします。
全体まとめ
ナイキの高性能の素材と機能を使ったカーボンシューズが、実質2万円前後で購入出来るようになってきたので、今はかなりの高コスパシューズだと言えます(元値が高かったので…)
実際に履いた走行感からお伝え出来る事は、「アルファフライ2」は反発性が高いレース向け高性能カーボンシューズでありながら、安定性も改良して向上させた事で、エリートランナーだけでなく、一般ランナー向け(とは言えサブ4の実力はマスト)のシューズだと感じました。
個人的には、PB更新を狙うレースシューズとして購入して良かったと思っています。
もしサブ4クラスのランナーさんで履いてみたいと思われたら、まずはハーフマラソンのレース用としてトレーニングも含めて活用して、長い距離に慣れたらフルマラソン用にステップアップするのもありだと思います。
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