富士山マラソンは、毎年11月の第四日曜日に山梨県河口湖畔で開催されます。
2024年大会を完走してきましたので、大会参加に役立つ情報になればと、大会の特徴やコース・エイド、宿泊やアクセス情報などに、ご当地名物やお土産、良かったスポットなどを紹介します。
旅ランのプラン作りの一助になれば、と思います。
富士山マラソンの特徴
まず大会の特徴は、コースから見える富士山の景色です。
大会のルートは、富士山を間近に感じながら走れるため、景観が非常に美しいことで知られています。
エイドは充実していて、菓子パン(黒コッペパン)、シャインマスカット、アミノバイタル、おにぎり、みそ汁、バナナ、お菓子等々たくさ~ん出るので、ジェルなど携帯しなくても充分に補給できます。
ランナーは日本人よりも外国人の方が多く、2024年大会では約6割が外国人という特異な大会です。
大会会場の雰囲気は他の国内大会とは違い、外国人参加者のマナーや声の大きさも騒がしくて落ち着かない事と、レースではスタートブロック分けは無視、コース上で急に立ち止って記念写真を撮る、集団で横並び歩きなど、ちょっとカオスな状態でありました。
(それを承知の上で参加しましょう)
荷物預けは有料申込制になります。
(しかし、管理は杜撰なので貴重品は絶対に入れないように)
例年、天気に恵まれた大会で、前日は雨だったけど当日は回復したなど、富士山が見えなかった大会は数少ないそうで、今年も晴天でした。
フルの他に、河口湖一周(17km:4時間半)や、ファンラン(10.5km:3時間)もあって、ファミリーで参加できる(歩いても完走できちゃう)ところもインバウンドに人気なのでしょう。
コースは後述のとおり、河口湖と西湖の間に急坂があり、意外ときついコースです。
記録を狙うにはちょっと難しい環境です。
コース情報
マラソンのコースは、最初に富士山に向かって4kmほど走り、あとは河口湖と西湖の湖畔周遊道路を走ります。
河口湖と西湖の間の急坂と、西湖の山側以外はアップダウンも緩やかで、カーブは多めですがちょうど良いアクセントになっていて楽しいコースです。
富士山の眺めは、最初の約4kmと、河口湖北岸を走る前半約21kmまでが良く見え、湖面に映る富士山の姿が非常に美しく見えます。
それ以降は、西湖の北岸から富士山の頂上付近が少し見えますが、復路は右側が山になるのでほとんど見えません。
<コースマップ>
<高低差>
河口湖と西湖の間の急坂(上り21km~、下り33km~)は、かなり脚を使わされます。
勾配が急なので、特に復路の下りのスピードをコントロールしないと着地ダメージが大きく、膝や関節を痛めないよう要注意です。
エイドの給食・給水
エイドは充実していて、協賛のフジパンから「黒コッペパン」をまるごとを4ヶ所で配布(表のフジパンと記載のエイド)。
その他に、シャインマスカット(21.4km)、アミノバイタルが3ヶ所(スタート前・16.5km・30.3km)、おにぎり(具が5種類!)とみそ汁(28km)、梅干し(フジパンと同じ所)、バナナ、チョコ、お菓子(塩ようかん・飴・カントリーマアム・ミニドラ等々)と、たくさぁ~~~ん出るので、食料も水も携帯しなくても充分に補給できます。(食べきれないほど出ます!)
あと、いつもあるのか分かりませんが、今年あった私設エイドとして「ほうとう鍋」や、コカコーラを振舞っていたのを見かけました。
アクセス
富士急行の河口湖駅から徒歩約10分です。
早朝に東京を出ればギリギリ間に合いますので、日帰りの方も多くいます。
<参考> ※2024年の場合
・東京駅発 4:59→高尾発 6:14→大月着 6:51/大月発 7:03→河口湖駅着 7:58
この他に、全車指定席の臨時特急も運行されます。
飛行機の場合
山梨県内に飛行場が無いので、東京の羽田空港か、静岡の静岡空港になります。
自動車の場合
事前に駐車券を購入します。 ※2024年は1,000円
大会の2ヶ月くらい前にホームページに申込案内が出るので忘れずに購入しましょう。
レンタカー
富士山周辺の観光は借りたほうが便利で良いと思います。
ホテル宿泊情報
河口湖周辺には多くのホテルがあり、特に富士山が見える宿が人気ですが、その分ちょっと予算は高めになります。
大会会場に近い宿は、河口湖や富士吉田市内になりますが、昨今はインバウンド需要で混み合っていますので予約は早めに。
河口湖や富士吉田の宿が満室なら、隣の山中湖がおすすめです。ランナーの懐にやさしいリーズナブルな宿がいくつかあります。
参加賞
<参加賞>
参加記念品は「BEAMS SPORTS富士山マラソンオリジナルTシャツ」で、希望購入制です。
今回、こちらをまず購入しましたが、当日に大会会場に行くと、他にも違うデザインのオフィシャルデザインTシャツを販売していました。
大会会場で販売していたオフィシャルのTシャツは、いくつかデザインがあり、気に入ったこちらを購入してみました。
オフィシャルではないけど、日本的デザインで良いなぁと思った、鶴の描かれたTシャツは人気があったのか売り切れ。
それを着ていたのはほとんどがインバウンドのランナーさんでした。
なので、参加記念Tシャツ購入よりも、大会会場で見て気に入ったTシャツを購入した方が良いと思います。
<完走メダルとフィニッシャータオル>
フルマラソンと河口湖1周は富士山デザインの完走メダルとフィニッシャータオルです。
メダルは5個集めると立体の富士山になって、中にライトを入れると幻想的な光が漏れる富士山になるそうですよ。
完走メダル
フィニッシャータオル
おすすめ温泉【富士山が見える日帰り温泉】
フィニッシュ会場から車等で移動が必要ですが、富士山が見える日帰り温泉施設を3ヶ所紹介します。
ただ、人気が高くて(最近はインバウンドで)混んでいる事が多いので、その分はちょっとマイナスかな。
この他にも、多くのホテルや旅館で日帰り入浴を行っています。
ご当地名物・お土産
富士吉田と言えば「吉田うどん」と言うご当地グルメがありますが、山梨名物として一番有名な「ほうとう」は外せません。
ほうとうを提供するお店はいくつかありますが、その中でも老舗の「小作」と河口湖が地元の「ほうとう不動」をおすすめします。
山梨郷土料理「小作」
今回は、昔にも何度か訪れたことのある「小作」で食べましたので少し紹介します。
「小作」のほうとうは、昔ながらの山梨らしい味付け濃い目の汁です。
「小作」は、基本のかぼちゃほうとう以外の様々なほうとうメニューや定食もあるので、選択肢が多く楽しめます(ほうとう不動のほうとうは1種類のみ)
予約は受けていないので、先着順でリストに名前を記入しましょう。
混雑していますが、席数が多いので回転は良いです。
メニューはこんな感じです。
海外の方は海老天重を食べている方もチラホラといますが、自分たちはほうとう一択です。
ほうとうの基本(小作のメニュー名では「かぼちゃほうとう」)を注文!
そして熱々の鉄鍋で着鍋です!!
味噌仕立ての汁が香ばしい小作のほうとう。
具材には南瓜の他に、じゃが芋、里芋、白菜、ねぎ、ごぼう、にんじん、しいたけが入っていて、野菜たっぷりの具沢山です。
ゴロッとした大きな南瓜が二つも入っていました!
ほうとうメニューに大盛はありませんが、ふつうにお腹いっぱいになります。もしそれでも足りないと言う方は「麦ごはん」で雑炊にしても美味ですよ!
ほうとう味の山梨限定お土産もありました。
お店までは、大会会場から徒歩約25分です。河口湖周遊バス運行再開後なら乗車時間10分ほどの役場入口下車徒歩約5分です。
アクセス
富士山マラソンは、富士山の雄大な眺めを堪能しながら走れる、絶景マラソン大会です。
雰囲気は、ガチな走りよりも、観光半分で楽しく走るランナーさんが多い大会です。
会場のショップは出店数も多く盛況で、特にインバウンドの方々の購買欲は凄いです。
外国語を耳にしながら、日本的なデザインが施されたグッズを見て回るのは他の大会ではない珍しくて楽しいものでした。
時期的に、紅葉も綺麗で見頃な時に開催されるので、富士五湖などの富士山麓の旅ランをぜひ楽しんできてください!
旅ラン夫婦でした。
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