何度も訪れている大好きな街の弘前。アップルマラソンにも何度も出場した旅ランナー夫婦が現地で食べて美味しかったグルメ情報をお伝えします。
ご当地ならではの『郷土料理』として「貝焼き味噌」「けの汁」「いがめんち」は外せません。
また、りんごの街として「アップルパイ」「シードル」も郷土名物グルメとして必食です!
それらの有名な郷土料理の記事は既にたくさん有るので、ここでは私たちが食べて美味しかった弘前のお店を、完走後のご褒美グルメとして「B級グルメ+酒+スイーツ」で7選としてみました。
中みそラーメン
弘前のソウルフードと言えば、地元民が必ず口にするのが「中みそ」のみそラーメン」!
弘前の百貨店、中三デパート地下一階のフードコートにお店はあります。
えっ!フードコート!? と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、よくあるフードコートのお店の味って可もなく不可もなく、って感じですよね。
でも、弘前に来られたら、是非食べてみてください。
なんと言うか素直に「旨い」のですよ!
にんにくと生姜の風味に、味噌と野菜の甘味が加わったスープが妙に懐かしくて、後を引く味なんですね~。
麺は細めのちぢれ麵で、量はけっこう多め。たっぷりのキャベツともやしが載っているのでお腹いっぱいになります。
調味料は、唐辛子、ラー油、黒コショウが用意されています。
また、お子さま向けに取り分け椀も用意されています。
ちなみに、私の好みの食べ方は、みそラーメン(中)に、ラー油+唐辛子を少々。
こんな感じです↓
メニューは、シンプルにラーメンのみ!
居酒屋 土紋
弘前の地酒と郷土料理を楽しむなら絶対はずせない名店。
私たちが弘前を訪れる際は、いつも土紋さんで美味しいお酒を頂いています(笑)
青森の日本酒と言えば田酒が超有名ですが、それに比肩する旨い酒が有るのです!
それは、弘前の三浦酒造さんの「豊盃」!
もし、吟醸香がお好きならば一度飲んでみてください。
こちらの吟醸酒はなんとも豊かで華やかな香りが楽しめます。
そして、素敵なご年配の夫婦が調理される郷土の味は格別で、豊盃にとても合う肴なのですよ!
メニューは、店内の黒板書きを見て、紙に書いて注文するスタイルです。
おすすめと言うか、行く度に必ず頂くのは「いがめんち」と「自家製いかわた正油漬け」。
どちらも津軽でいちばん美味しいと気に入っています。
他にも、たらたま、たこのガーリック炒め、玉子焼きなども美味しいですが、どの料理もボリューム満点の量なので、いつも満腹になって帰ってきます(笑)
お酒の注文は、口頭でお願いします。
冷蔵ケースの中のお酒と料金札を見て決める感じです。
お店のキャパは、カウンター席+小上がり席+座敷がありますが、合わせても25名くらいのこぢんまりとしたお店です。
予約は必須で、予約無しではほぼ入れませんので注意です。
戸田うちわ餅店
弘前で100年以上続く老舗の餅店で、現在は6代目がお店を切り盛りされています。
店前はいつも行列が出来ていて、早い時には午前中に売り切れてしまいます。
店内に入ってすぐのショーケースには、名物のうちわ餅店の他に、串餅、豆大福、うぐいす餅(春のみ)が売られていました。
店名にもなっている「うちわ餅」は、平べったい薄切り状の餅に串が刺さっている様が団扇のように見えることからこのネーミングになったそうです。
「うちわ餅」の餡は、秘伝の胡麻だれ。
た~~~っぷりと塗られた胡麻だれは、もはや餅が胡麻だれに溺れている(笑)。
作りたてのやわらか~いお餅と、丁寧に練り上げた香ばしくて濃厚な蜜入りの胡麻だれとのコンビが絶品です!頂くときは胡麻だれをたっぷりつけましょう。
「串餅」の餡は、濃厚な黒蜜だれ。
とろ~りとした黒蜜がた~~~~っぷりと塗られた串餅は、黒蜜に溺れています(笑)
また、季節に合わせたお餅もあり、春には「うぐいす餅」、新米が採れる秋には「秋餅」、冬には「豆餅」という焼き餅が作られています。
作り方は昔から全く変わらず、その日売る餅をその日の朝に作って売り切るスタイル。
なので、閉店時間前には売り切れてしまうのでお早めに!
御用御菓子司 大阪屋
大阪屋さんは、寛永7年(1630年)創業で、実に約400年近くの歴史がある老舗です。おそらく日本の菓子司で5指に入るほどの老舗です。
祖先は豊臣家の家臣と言われ、旧津軽藩(陸奥弘前藩)2代目藩主の津軽信枚公から御用菓子司を仰せつかったお店だとの事ですから本当に歴史ある老舗です。
内に入ると正面に津軽家の家紋である牡丹(螺鈿細工)が彫られた見事な箪笥が置かれています。
お店を代表するお菓子は、約250年前からつくられている「竹流し」という、藩公献上菓子。
薄いパリパリの煎餅のような形で、ちょっと香ばしい風味のそば粉のお菓子です。
シンプルで上品な包装紙の中には、上品で美しいデザインのブリキ缶です。これは小物入れとかに使いたいほど秀悦な趣があります。
そっと蓋を開けると、とても薄い板状のお菓子が隙間なく、ぎっっっっしりと、とても美しく並んでいました。こ、これはすごい!どうやって詰めたの!?。
この「竹流し」は、機械では作れないので、職人さんがすべて手作業で薄く伸ばし、一枚一枚焼き上げているのだそう。それにしても凄いのは2mmないくらいの薄さで仕上げる職人技!
一口食べると蕎麦の香りがふわりと上品に香り、パリッパリの食感。
原材料は小麦粉、砂糖蜜、蕎麦粉のみなのに、とても風味豊かでコクがあります。パリッパリッと何枚でもいけちゃいそうです(笑)
春に訪れる機会があれば、花見団子も美味しいのでおすすめ。
桜のお花見の時期だけ作られる花見団子は、上品な舌触りの滑らかな甘めの餡がたっぷり。芥子、ごま、黄身餡など味の異なる5種類の団子が、粋な花柄の箱に並んで入っています。
食べてみると、ひとつひとつの団子が丁寧に作られているのが分かります。
もし、桜の時期に弘前を訪れたら、大阪屋さんの花見団子もおすすめです。
秋に訪れる機会があれば、絶品の栗蒸し羊羹がおすすめです。
最初にこの大阪屋さんを知ったのは、10月のアップルマラソン参加時に、秋の季節限定の栗蒸し羊羹を購入して、その美味しさに感動したのがきっかけです。
初めて購入したこちらの栗蒸し羊羹を開けてびっくりしたのを今でも覚えています!
羊羹の断面から栗がパンパンに詰められているのが見えて、めちゃ贅沢すぎる栗蒸し羊羹だ~、と驚いたのでした。
ゆめりんご PATISSERIE
りんごの街の弘前には、アップルパイのお店がたくさんあります。
弘前観光協会が作成している「弘前アップルパイガイドマップ」には、約40店舗のアップルパイのお店が掲載されているほどです!
数多くのお店の中で私たちのお気に入りは「ゆめりんご PATISSERIE」さん。
市郊外にお店があるので、レンタカーかタクシーでのアクセスになってしまいますが、行く価値はあると思います。
アップルパイは、まる~い形のかわいい形。
生地はバターをたっぷり使っていて、新鮮なりんごの風味との相性が絶妙です。(このパイはシナモン不使用)
使うりんごの種類によって、アップルパイの味が違うので、それぞれ食べ比べるのも楽しいですよ。
また、スタンダードなアップルパイの他に、タルトタタン、シナモンとアーモンドをトッピングした林檎パイ、ラム酒香る丸い林檎パイ等も人気です。
どれもたいへん美味しゅうございました~(大満足!)
もちろん弘前市内にも美味しいアップルパイのお店がたくさんあります。
是非、いろいろなお店でオリジナルなアップルパイを味わって、自分の好みなアップルパイを見つけてみてください。
相馬アイスクリーム(悪戸のアイス)
弘前公園から西へ4km、相馬地区(旧相馬村)の「悪戸」は地名であるとともに、「悪戸のアイス」と呼ばれる相馬アイスクリームさんは、創業(昭和25年)から70年以上も親しまれる弘前市民の夏のアイスの代名詞だそうです。
そして、相馬アイスクリームさんの営業期間は春夏(4月中旬頃~10月初旬頃)のみの限定なのです。
特長は、まず「アイスキャンデーの持ち手の棒が斜め」なところ(笑)
理由はシンプルで、アイスキャンデーを製造する際に作業効率を追求した結果、斜めに挿さったアイスになったそうですよ。
人気商品は、「ミルク味のアイスキャンデー」と「あんもなかアイス」が人気を二分する看板商品だそうです。ミルク味の他に、イチゴ、メロン、抹茶、コーヒー、チョコ、あずき味があります。
また、シェーク、サンデエ、生乳ソフトクリーム、そして手盛りのアイスも昔からの人気だそう。
店舗内には、テーブルと椅子があり、店内でアイスを食べることも可能。
ファミリー向けには、袋詰めや大容器に入ったお買い得なアイスが持ち帰り用に人気だそう。
ちなみに、食べた感想は、アイスクリームのような風味なのですが、後味あっさりで「のどが渇く」なんてことはありません。
乳脂肪分がたっぷり入ったアイスクリームと違って、こちらのキャンデーは夏にピッタリの爽やか食感。いわゆる「チリンチリンアイス」なのです。
開雲堂(まぼろしとなった「つともち」)
1879年創業の弘前市の老舗和菓子店「開雲堂」。
代表的銘菓は弘前城主だった津軽家の旗印だった卍をモチーフにした「卍まんじ最中」。
そして、春限定の季節菓子として私たちのお気に入りだった「つともち」が有名でした。
「つともち」は、弘前さくらまつり開催期間だけ作られているお菓子。
地元の方には「つともち」を食べて春を感じる、と言う方もいるほど、昔から愛されている季節菓子です。
原材料は小豆、砂糖、小麦粉、塩とシンプルです。
食べてみると、蒸し羊羹とくじら餅の間くらいのもっちりとした粘り気があり、お餅のような食感はかなりボリューム感があります。
あっさりとした甘みはコクがあり、もっちり食感と相まって、お茶とよく合うお菓子です。
その「開雲堂」さんは、店主の体調と後継ぎが無いために閉店してしまいました。
来年から春を感じる「つともち」が食べられなくなるのは本当に残念。
永い間、ありがとうございました。
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