松山のソウルフードとして、昔から地元住民に親しまれている鍋焼きうどん。特徴はアルミの器と甘めの出汁、柔らかい麺が松山スタイルだそう。
始まりはまだ甘いものが貴重だった戦後すぐに誕生し、代が変わっても今も当時からの味を守り続けている。
愛媛県松山市の中心地にあるアーケード銀天街の路地裏にたたずむレトロな雰囲気のお店。目印は白地に赤い「アサヒ」の文字の看板と暖簾のお店がそうです。
松山のソウルフード鍋焼きうどん専門店として戦後すぐにオープンし、今でも残っているのはこの「アサヒ」と近隣の「ことり」の2店だけだそうです。
店内は昭和レトロな癒しの空間。テーブル席が6卓ほどに小上がりやお店の奥には座敷席が3卓ほどあります。
店員さんはやさしく丁寧で、テキパキとした気持ち良い接客が素晴らしい。
メニューは、
鍋焼きうどん 800円 玉子入り 850円
いなり 150円 1皿2個 300円
実にシンプルなメニューです。
注文は「鍋焼き玉子うどん」と「いなり」をお願いします。
サイドメニューのいなりすしも人気で、早めに無くなってしまうこともあるそうです。味は甘めの酢飯に刻んだ椎茸と人参でさっぱりとした味付けで旨いです。
鍋焼きうどんが運ばれてきました。
アルミ鍋で出てくるのが松山スタイル。
蓋を開けると、ふわっ~と広がる湯気にのって甘じょっぱい食欲をそそる良い匂いが!
中央に半熟玉子がど~んとのり、砂糖と醤油で炊いた甘辛い味付けの牛肉に、かまぼこ・野菜天・ちくわの練り物が3種類、油揚げに刻みねぎと具だくさんです。
この具材の配置は決まっているそうで、店内に具材とその配置絵図が掲示してありました。
“ふうふう”しながら熱々で”やわやわ”なうどんをすすると、出汁がとても甘い!
松山らしい甘い汁ですがうどんとの組合せなら美味しいです(実は松山の甘いラーメンを食べましたがあまり合いませんでした)
うどんの汁に甘辛い牛肉やお揚げの味も染みて、風味が深くなっていい味になってます。
甘いうどんの汁も気が付けばほとんど飲み切ってしまいました!
美味しかった~ 大満足です。
そして店内にはこんな↓メッセージが掲示されていました。
戦後間もなく創業されて75年あまり、ずっと変わらずに守ってきた曾祖父の鍋焼きうどんの味と想い。
「”あたたかい 心満ちたる ご馳走様”を皆様に…」は、地元の方から愛されてお腹も心も満たしてきましたが、そのあたたかい想いはNebeyakiとなって世界の方々にも伝わることを願います。
松山のソウルフード「鍋焼きうどん」おすすめです。
ご馳走様でした。
コメント