ニューバランスのプレート入りシューズの入門モデル、またデイリートレーニングシューズとしてコスパ抜群で、軽量かつ反発性のある「フューエルセル プロペル v5」を購入しました。
購入後、約100km走ったので、実走で感じた走行感や履き心地を、プロペル v5の特徴とともにレビューしたいと思います。
フューエルセル プロペル v5 特徴
新作「フューエルセル プロペル v5」は、ソールもアッパーも軽量でより反発性の高いモデルへとアップデートされました。
レーシングモデル「Elite」と連動した新デザインを採用し、ミッドソールは軽量化され、より反発弾性が向上し、搭載されるTPUプレートの形状も変更されています。
アッパーには、通気性と快適性を考慮した新しいメッシュを採用しています。
新作のv5は、旧モデルv4からより洗練され、基本性能が向上した進化系デイリートレーニングシューズとなっていました。
前モデルの「プロペル v4」からのアップデートは以下のポイントです。
- ミッドソールの素材を改良。より軽量化し、さらに反発弾性も向上させた。
- TPUプレートを前作同様採用。新ミッドソールとの組合せで、安定性と反発性を向上。
- 新デザインのアウトソールは、走行時の軌跡データを元に、よりスピードに乗りやすいラバー配置を採用。
- アッパーは、通気性と快適性を高めた新しいメッシュ素材と新デザインを採用。
- 中足部シューホールにワイヤーを採用。
「プロペル v5」の位置づけ
「プロペル v5」のポートフォリオ上の位置づけは、「フレッシュフォーム860」や「880」からワンランク上のステップアップシューズとなり、またカーボンプレート入りレーシングモデル「エリート v4」や「ペーサー v2」の練習用としての位置づけです。
練習用という意味では、「フューエルセル レベル v4」もそうなのですが、大きな違いはプレートの有無になります。
「レベル v4」にはプレートが入っていないのに対し、「プロペル v5」にはプレートが入っています。
ただし「プロペル v5」のプレートは、カーボンプレートよりもしなやかな「TPUプレート」で、カーボンよりもマイルド反発です。
なので、両シューズの履き分けるならば、プレートが入っていない「レベル v4」では、しっかりと自分の脚で走ることを。TPUプレート入りの「プロペル v5」では、身体への負担を少なくしつつ、プレートによる反発感覚を養うこと、という目的で履き分けるのがおすすめです。
こんなランナーにおすすめ
このシューズの特徴と実走感から、おすすめできるランナーは、
「スピード練習用のシューズ」として、「中級者以上のロングの練習用」、また「日常のジョギング用」として楽に走りたいランナーにもおすすめです。
もちろん、このシューズの狙いである”プレートによる反発感覚を養う”ため「プレート入りシューズの入門用」としてもおすすめです。
個人的には、アシックスのマジックスピードよりも、プロペルv5の方がプレートシューズ入門用として優しいモデルだと思いますし、お財布にも優しいかと(笑)。
また、膝などの関節等に不安のあるランナーさんで、スピード練習もこなしたい方にも良い選択になると思います。
走行感
履いてみて、ミッドソールの柔らかさに少し驚きました。
アシックスやナイキのレーシングモデルのミッドソールと同じくらいに柔らかく感じます。
新しいフューエルセルのコンパウンドは、柔らかくて弾む感覚が、前作より大きく向上していると感じます。
柔らかい分、安定感は少し劣りますが、それをカバーするためにアウトソールは幅広くなっていて、走り始めると気になりません。
では、ソールの幅は実際にどのくらいなのか?
あくまで参考値ですが実際に計測してみました。
「プロペル v5」の前足部の最大幅は107mmでした。
「フレッシュフォーム860」は109mmでしたので、ほぼ同じくらい幅が広いのです!
かかと部分の最大幅は88mmで、なんと「フレッシュフォーム860」より2mm幅広くなっていて、安定性の向上が図られています。
搭載されている「TPUプレート」の反発感はとてもマイルドで、それとなくアシストしている感じで、踏み込んでもカーボンのように鋭くありません。
柔らかなミッドソールと相まって、確かに脚にやさしい走りごごちです。
特に、膝や関節に不安のあるランナーさんで、やや速めのスピードで走りたい時などには、この「プロペル v5」は脚にやさしいので練習用として良い選択肢の一つになるかと思います。
「プロペル v5」の走行感は、キロ5分前後で”ポンポン”と軽く弾むように走るのが心地よく感じる、そんなシューズだと思いました。
サイズ感
基本的に、いま履いているニューバランスのシューズと同じサイズで良いと思います。
ちなみに、私が履いていた練習用シューズで例えると、ニューバランス「フレッシュフォーム860 v13」、アシックス「GT2000-11」「グライドライド3」、ミズノ「ウェーブライダー26」、ナイキ「ペガサス39」等と同じサイズ感です。
幅に関しては、いつもが「2E」なら同じ「2E」で良いと思いますが、スピード練習用に少しタイトな感じが好みなら「D」でも良いと思います。
もし、アシックスやミズノなどのスタンダードラストの「2E」で少し余裕を感じている人は、「D」ウィズでも良いでしょう。
「プロペル v5」はニューバランスのシューズらしく、足先周りが少しゆったりと作られているので、「D」にしても足先が詰まりにくいです。
重量
「プロペル v5」は走っていてそれほど重さは感じないのですが、購入した26.0㎝を実際に計測してみたところ実測値は263g。最近のランニングシューズとしてはやや重い部類ですね。
しかし、トレーニング用途としてはこのくらいの重さがちょうど良いのかもしれません。
いずれにしても、走行して重くなく、むしろ実測値よりも軽い感じで走れていますので、重量を気にする必要はないと思います。
インナー
ニューバランスは元々インナーの会社が起源なので、入門モデルでも比較的良いインナーの印象があります。
「プロペル v5」もニューバランスらしく、土踏まず部分を支えてくれるような感覚がありました。
フレッシュフォーム860ほどのしっかり感ではありませんが、程よいアーチサポートのインナーが使われていました。
ちょっと写真がピンぼけ気味で申し訳ないのですが、参考までに3社のインナーを並べてみると、イエローのプロペル v5のインナーは、土踏まず部分のサポート形状がしっかりと作られているのが分かります。
インナーの重量は平均的な重さで17gでした。
※これまで計測した各社のインナー重量は13g~23gくらいの範囲に収まります。
価格
プレート入りの新作シューズとして13.750円(税込)という、高コスパなポジショニングになっています。
実売価格をチェックすると、さらにお買得価格となっているので、トレーニング用としてこれほどコスパが良いシューズはなかなかありません。
ラバーの耐久性もあって、トレーニングでガンガン履ける、おすすめの一足だと思います。
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旧モデルの「プロペル v4」との比較記事はこちら▼