購入して約30㎞走ったファーストインプレションです。
マジックスピード2のソールの構造を復習すると、上層の「FF BLAST PLUS」は、やや軟らかく軽量で反発性にすぐれ、さらに、かかと部の厚みを前モデルより厚くすることでクッション性を増して足への負担を軽減し、下層の「Flytefoam」は、ややかためで反発性がある素材であるため、厚底特有のバウンド感は抑えめで変形が少なく、着地安定感に貢献しているとのことで、カーボンを挟んだふたつの素材がちょうど良いバランスで反発性と安定感を両立させると言う仕様でした。
そして実際に走ってみると、その通りで厚底特有のふぁわふわとしたところが無く、着地は安定している。
この足裏感覚は、昔のサブ4向けシューズのアシックスフェザーグライドのような着地時のクッション感ではないかと、もちろんソールの形状が違うので、着地後の蹴りだしとかは全然違うけれども、なんか懐かしいクッション感を足底に感じたのは私だけかな?
しかもキロ6分でもなんか走れちゃうし、着地でぐらつかないので、これは本当にサブ4シューズとしても十分使えそう、と最初に感じた。
スピードを上げていくと、厚底+カーボンの反発を感じるようになり、キロ5分を切ると軽快な足運びになるけれど、しかし思ったより反発は少なめ。
厚底の跳ね返るような“パシュッ”とした弾む反発は期待しない方が良い。なので厚底+カーボンの反発を期待している方にはちょっと期待外れかもしれない。
例えば、ズームフライテンポネクスト%のような弾みを100とすれば、マジックスピード2のそれは60くらいで、そのくらい差があるように感じた。
なので、しっかりと自分の力で走る必要がある。
そういう意味では、基本スペックが上位モデルのメタスピード等と似ていて、着地位置やフォームがあまり変わらないので、上位モデルの練習用としてインターバル走やスピードトレーニングでしっかりと走って鍛える、という用途があっていそうだ。
では、サブ4狙いのランナーにはどうだろうか。
まず、しっかり自分の力で走るという意味ではふだんより少し早めのスピード練習用に良い感じで、その結果として履きこなせるようになれば、レースでサブ4を切ることが叶うだろう。
着地安定感がよく、体が横にぶれることも少なく、シューズの重量も軽いので30㎞過ぎからのつらいところが少しは軽減できそうだ。
今回はキロ4分50秒~6分程度で走ってみたが、どのペースでも快適で足運びも軽い走行感が好感触だった。
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