こんにちは、夫婦で旅するランナーの「旅ラン夫婦」です。
ニューバランスのクッショニングシューズとして定評のある「フレッシュフォーム X 860 v13」を購入しました。
購入後、約150km走ったので、実走で感じた走り心地や、耐久性などが気になる方へ、実際の履き心地と走行感をフレッシュフォーム860の特徴とともにレビューしたいと思います。
フレッシュフォーム860の特徴
- クッショニングと反発性を高めた2層構造ミッドソールを採用
- フィット感に優れたエンジニアードメッシュを採用
- 足ブレを抑制して快適で安定した走りをサポートするインナーサドルをシューズの内側に搭載
- 踵部は巻き上げを高くし、前へと転がりやすいロッカーボトム形状を採用
- 走行時の内側への、倒れこみを抑えるため、踵部内側に硬度を高めたMedial Postを配置して安定した走りをサポート
メーカーの狙いのランナー層、商品の位置づけ
フレッシュフォームシリーズがターゲットとするランナー層は、初心・初級者で楽に快適に走りたいランナーと、中上級者でロング走などのトレーニング翌日にダメージを残したくないランナー、などの用途で初心・初級者と中上級者のデイリーユースをターゲットとしたシューズです。
タイムで言うと、フルマラソン完走を目指すランナーから、サブ3~4ランナーの日常トレーニング用にも幅広く対応するクッショニングと安定性の高いモデルになります。
商品の位置づけとしては、クッショニング性の高い1080や880より少し安定感をたかめ、着地時の過度な脚の内側への倒れ込みを抑制してくれるミディアルポスト機能で、オーバープロネーションが心配なランナーに向けたサポート機能モデルとなっています。
結論:こんなランナーにおすすめ
以上の特徴と実走感から、おすすめできるランナーは、
「ランニングを始める最初のシューズ」として、「中級以上のロングの練習用」、またもちろん「日常のジョギング用」として楽に走りたいランナーにおすすめです。
あと、土踏まずのアーチをしっかり支えてくれるので(走ってみて土踏まず部分のサポートがとても良く感じたのです)、アーチが落ち気味の、例えば偏平足、ミドル~シニア層で加齢によりどうしても避けられない、「足底筋の低下が気になるランナーさん」におすすめしたいシューズだと感じました。
フレッシュフォーム860 基本スペック概要
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フレッシュフォーム860 詳細情報編
ニューバランスのフレッシュフォームシリーズはソフトなクッションで脚にやさしいシューズです。この860もソフトな履きごごちですが、まず走り出して感じたのが意外にしっかりとした着地安定感があることです。
1080や880はとても柔らかくフワッとした感覚なのですが、860はそれより固めでフワッとと言うよりもムニュと言う弾力感のある感覚です。反発性は同じくらいあるのですが、返ってくる反発スピードが1080や880より少し早く感じます。
おそらく中級以上ランナーでキロ6分前後のジョグで使うなら860の反発スピードの方が使いやすいと思います。1080と880だと沈み込んでからの反発がゆっくりなのでもどかしいかもしれません。
また、インナーサポートが良く作られていて、走り始めてすぐに内足の土踏まずから踵にかけて支えてくれる感が凄くありました。これは、アーチが落ち気味のランナーや体重の重いランナーにとっては着地のブレを軽減するありがたい機能で、足底筋がまだ出来ていない初心者も含めて、関節を痛めやすいランナーにも向いていると感じました。
重量
860は走っていてそれほど重さは感じないのですが、購入した26.0㎝を実際に計測してみたところ実測値は284g。ランニングシューズとしてやや重い部類ですね。
かかとの倒れ込み(プロネーション)サポートなどが付いた機能性シューズとしては標準的な重さ。
重量的にはアシックスのゲルカヤノ29より約10g軽く、ミズノのウェーブライダー26より約20g重く、ナイキのペガサス39より約35g重いです。
最新の機能性シューズは軽くなってきているので、もう少し頑張ってほしいと期待します。
サイズ
ニューバランスのフレッシュフォーム860はフレッシュフォームの中で安定性を高めたモデル。ソールは大きく着地安定性が良さそうなのは見た目でも分かります。では、実際にソールの幅はどのくらいなのか、物理的な安定感の目安としてサイズを測定してみました。
前足部の幅は109mm、かかと部分の幅は86㎜で、ランニングシューズの中ではクッショニングシューズに分類される広めの接地幅。アシックスのゲルカヤノやミズノのウェーブライダーよりも前足部は広く、かかと部分のソール接地幅はほぼ同じサイズでした。
前足部とかかと部分の幅は最大クラスで、着地時の安定性を高めている。初心者にとっては上体のブレが多少あってもシューズがしっかりと受け止めてくれるような安心感があるでしょう。
履いた感じのサイズ感ですが、アシックスやナイキのスタンダードラストとほとんど同じか若干広めな感じです。
ニューバランスの場合、2Eよりも細身なDウィズも用意されているので、アシックスやナイキなどの2Eで少し余裕を感じている人はDサイズが良いでしょう。
長さについては26㎝を履いているアシックスのGT2000、ミズノのウェーブライダー26と同じ26㎝でピッタリだったので基本的に同じサイズでよいと思います。
テクノロジー|ソール
ソールは、ミッドソールが2層構造になっていて、フレッシュフォームのコンパウンドを変えてクッショニング性のあるフレッシュフォームと反発性を高めたフレッシュフォームを組み合わせています。
その2層構造のバランスによってダイレクトな接地感と着地安定感を生み出しています。
走行時の内側への、倒れこみを抑えるため、踵部内側に硬度を高めたMedial Postを配置して安定した走りをサポートしている。確かに土踏まずから踵にかけての支えられ感はしっかりと感じました。
アウトソールのパターンは大きめのブロック形状でグリップ力が高い形状。ラバーの厚さは約4.5mmと厚めで耐久距離も長そう。
前足部のトウスプリングは、緩やかに反り上がっていて、ロッカー構造を有していて、ドロップも10mmあるので、転がる感じで足が勝手に前に運ばれていくので、ゆっくりとしたペースでも楽に快適に走ることができました。
ソールの厚さは前足部が30mm、後足部が43mmと厚底に分類される。
フレッシュフォームのコンパウンドが硬めにチューニングされており、1080や880のフワッとした柔らかさと違って見た目の厚みよりも着地感はカチッとしたしっかりとした着地でした。
テクノロジー|アッパー
アッパーには、フィット性と通気性を両立したエンジニアードメッシュが採用されている。編みは二重構造になっていてフィット感と安心感は高いです。
フィット感が上がった理由として、中足部を包み込むシュータンがウィング構造(インナーサドル)になっていてアッパー下端と繋がるようになっていて、シュータンは厚めでしっかりと甲を包んでくれました。
写真上部のシュータンの両端から伸縮性素材でウィング(インナーサドル)が足を包み込むので、履いた感じのフィット感とサポート性向上についても良く考えられているシューズだと言えます。
ヒールカップもしっかりしており、踵のおさまりも好感触だった。初心者におすすめできる作り。
最後にインソールだが、こちらもしっかりと作られている。
左の赤が新作のミズノのウェーブライダー26、右のグレーがニューバランスのフレッシュフォーム860のインナー。
踵部分と土踏まずの3D構造を見比べればあきらかに形状が異なります。
フレッシュフォーム860で走った時の内足の土踏まずから踵にかけて支えてくれる感が凄くあった理由がミッドソールの機能だけでなくこのインナーソールも寄与していたのが分かりました。
ニューバランスさんなかなかやりますね!
価格
取扱い店がそれほど多くないのもあって、発売からしばらく値引きがあまりされてこなかったが、年明けからセールとなっているショップが出てきたので買いごろだと思います。
当初は概ね20%オフ程度でしたので、もし自分のサイズで25%以上のセール品を見つけたら即ポチることをおすすめします。
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全体まとめ
フレッシュフォーム860はクッショニングと適度な反発性で着地安定性にすぐれた高機能シューズで、日常のランニング用として脚にやさしく快適な走行感のシューズでした。
これからランニングを始める初心者はもちろん、脚にやさしいので中級者以上がロング走の翌日に疲れを持ち越したくない時に履くトレーニング用シューズとしても適しています。
また、脚のブレや倒れ込み防止機能もあるので、例えば膝関節や足首を痛めやすい、もしくは痛めたことがあるランナーさんにも良いです(まさに私がそうです!)。
ソール幅も広く、どっしりとしたヒールの安定感はとても高く、ヒールストライカーにとって安心して走れるシューズです(これも私です!!)。
個人的には、トレーニングメニューのひとつとして、前足部の幅が広くて安定しているので故障のリスクを抑えながら、ミッドフットやフォアフットのフォーム習得の最初の練習用として使うのも良いと思います(これもまた私です!!)。。
とにかく一足あれば、幅広い用途で使いまわせるコスパに優れたおすすめのシューズだと言えます。
耐久性
0kmレビュー
購入時のソール状態。
ソールは耐摩耗の高さで定評のあるNduranceなので耐久性に期待!
以上、フレッシュフォーム860のレビューでした。
※商品名称はフレッシュフォーム X 860 v13ですが、文中では略してフレッシュフォーム860と表記しています。
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