愛知県下唯一の男女が公道を走れるフルマラソン「にしおマラソン」を完走してきた旅ラン夫婦です。
伝統ある一色ハーフを引継ぎ、新たにフルマラソンとして誕生した「にしおマラソン」
昨年の第一回大会の酷評を払拭すべく、熱い気合の入った今年の大会は、コースの刷新のみならず、西尾市の特産を全力で投入してきたエイドが魅力の「第二回にしおマラソン」。
エイド完食の食べランで西尾市を満喫して楽しんで走ってきました。
レース当日は、前回大会の暴風でないものの”冷た~い雨”(泣)
前回に引続き天候に恵まれなかった「にしおマラソン」ですが、そんな冬の雨のなかにもかかわらず、地元市民の、特に中学高校生の沿道応援はこれまで参加してきた大会の中でもダントツに素晴らしくて感動しました!
スタート地点は西尾市役所前で、フルマラソンのエントリーは5,140人。
雨天のため、市役所1階とJA西三河5階をランナーに急遽開放して頂いたようです。機転の利いた対応はとても有難く、西尾市とJA西三河さん、そしてマラソン実行委員会に感謝です!助かりました!
会場では、DJケチャップさんのテンションアゲアゲのトークと選曲で雨にも負けない盛上がりの中、9時にフルマラソンスタートです!
ゲストの野口みずきさん、エリックワイナイナさん、中村市長も、DJケチャップさんに感化されたのか、み~んなめちゃくちゃハイテンション(笑)
スタートの西尾市役所前から名鉄西尾駅前の市街地をまっすぐ西へ走ります。
道幅は2車線道路なのでそれほど広くないですが渋滞することなく、5,000人規模の大会には充分な間隔で走れました。
約3.5km走ると矢作川にあたり、橋の手前を左折して矢作川の堤防道路上を走ります。
雨天にもかかわらず西尾市のみなさんの温かい応援が有難いです。
7㎞過ぎから矢作川堤防道路を離れ、広~い農地のなかを走ります。
本降りの雨に打たれながら、ただ黙々と進むランナーの行列が壮観。
午前中に雨はあがる、との天気予報にもかかわらず、全然止む気配がない雨…
修業僧のように無の境地で走るうちにあっという間に10㎞地点に到達。
前半の目玉エイド、抹茶名産地の西尾の「抹茶グリーンティー」は大人気で、コース脇テーブルでは供給が追い付かず、バックヤードテントの中でグリーンティーを紙コップに注ぎまくっていました。
こちらは、西尾産の茶道用抹茶をたっぷり使用した加糖タイプのグリーンティーだそう。
抹茶のさわやかな香りと甘味が雨で冷えた身体に沁みます。
とても美味しかったので、レース後に甘さ控えめで抹茶が多く入ったグリーンティーを葵製茶さんでお土産に購入して帰りました。
漁港の中を走り抜けるコースはなかなか珍しいです。
西尾市は三河湾に面した海沿いの街でもあるのですね。
にしおマラソンの給食で目に付いたのが”飴”の多さで、全14ヶ所のエイドの内の10ヶ所に”飴”が置いてありました。糖分補給に困ることはまったくなかったです。
にしおマラソンで感動したのが地元の中学生達の一生懸命な応援!
雨のなか、海上の堤防や漁港、畑の道や坂道などでびしょ濡れになりながらも声をからして応援している姿は、どこの大会よりも熱かった。
やってきました19㎞地点の「一色産うなぎエイド」!
串焼きされた鰻のかば焼きは思った以上に大きく肉厚です。
鰻の他に、愛知産米の愛ひとつぶのお握り飯も提供されていて、鰻と🍙を食べてもうフィニッシュしたような気分に(笑)
鰻と🍙の直後、港にかかる橋を登るSなコース設定(笑)
小さな漁港をぐるりと回って、再び海上堤防を走っていきます。
25㎞地点に、西尾ソウルフードである「イカフライのレモン煮」のエイド!(事前案内では24.2㎞地点でしたが)
西尾市の給食人気ランキングで第一位がこの「イカフライのレモン煮」だそう。
食べやすいように一口サイズにカットされた「イカフライのレモン煮」。
脂っぽいのかと思ったら、レモンの酸味でさっぱりとして旨かった~。
さて、これからなんとほぼ2~3㎞間隔で給食エイドが続きます。にしおマラソン開催者はランナーを本気で走る気にさせないつもりなのか、これでもかとフードを投入してきます(笑)
「イカフライのレモン煮」から2.5㎞で「三河一色えびせんべい」エイドが現れます。
個包装だったので雨でも湿らず、パリパリと美味しく頂きながら走ります。
「三河一色えびせんべい」からたった2kmで次の「大あんまき」エイドが登場!
小豆の風味を感じる甘いつぶ餡が、しっとりとしたカステラ生地に巻かれています。あんまり美味しかったのでお土産に購入(笑)
ちなみにコースの高低差ですが、スタートからここまでの30㎞地点までほぼフラットで、直角コーナーが多いのはちょっと気になりますが意外にスムーズに走ってきました。
さて、「大あんまき」のエイドから2.5㎞で「お祭り会場」に到着です。
ここは名鉄の踏切前に設けられたエイドで、万一踏切待ちになってしまったランナーが飽きずに時間調整できるように工夫されたエイドだそうです。
「お祭り会場」には、焼きそば、焼き鳥、たこ焼き、ベビーカステラ、ラーメンスープ(味噌・とんこつ、醤油2種)と盛り沢山。
端から食べ進み、〆に熱々のラーメンスープを頂いて隣のランナーさんと談笑して和んでいると、レース中だったことを忘れてしまいます。
「お祭り広場」を出てすぐのコース途中には名鉄の踏切があるのです。昔の箱根駅伝蒲田踏切のように、ランナーは電車通過時間に当たると踏切待ちになっちゃいます。
面白いのが、そんな踏切ストップしたランナーには「踏切遮断記念品」が用意されています(笑)
こんな↓記念品があるマラソン大会は初めてですwww
「お祭り広場」でお腹を満たし、気合を入れなおしてレースに復帰したのですが、、、なんと、500mも走らないうちに私設エイドが!しかも「コーラ」が!!
「コーラ」をゴクゴクと飲ませて頂いた私設エイドさんから1㎞進むと、また次の私設エイドさんが登場! 恐竜とワンピースのサンジに扮して「コーラ・チョコ・菓子など」を提供して頂いていました。感謝!
そしてやって来ました34㎞から始まる激坂3連発!!!
後半最初の激坂を越えて下ると「クッキーとフィナンシェ」のエイド。
「クッキーとフィナンシェ」のエイドの直後にある折返しを折返すと、またまた私設エイドさんが。
オレンジジュース・チョコ・お菓子でランナー応援されていました。感謝!
私設エイドさんからたったの1㎞走ると、事前案内には無かった「豚汁」のエイドを発見!
ここは、大会直前に私設エイドとして豚汁を先着2000名分用意する事になった、との事でした。
受け取った豚汁は熱々の具だくさんで、食べ応えがある「食事」そのもの。
テントの周りは、通勤時の駅の立食いそばのようにどんぶりを片手に持ち、モグモグと豚汁を堪能するランナーさん達でいっぱい(笑)
そして「豚汁」を食べた次は、たったの500mで今度は「あんぱん」の給食!
豚汁でお腹いっぱいですが、笑顔で「パン貰ってくださ~い」「頑張ってくださ~い」と言われると、ついつい受け取ってしまいます(笑)
満腹になったまま1㎞も行かないうちに次の激坂が現れます。
これだけ食べさせてからの激坂を設定するコース設計には笑うしかありません。
途中で2段ロケットのような激坂を登って下ると、ゴールの横須賀公園まで残り2kmちょっと。
雨は止み、急速に天気が回復し、眩しいくらいに太陽が顔を出してきましたが、レースは残り0.195kmだけ。
ゴール手前でゲストランナーさんがお出迎え!
エリック・ワイナイナさん、元箱根駅伝ランナー糟谷悟さんとハイタッチしてゴールへ。
西尾の名産等をたらふく頂いた「にしおマラソンの食べラン」満腹でゴールです!(フルマラソン走ったのに体重が増えていたのは何故?気のせい!?)
フィニッシャータオルは西尾の特産品がデザインされたもの。
左から「うな丼・鰻、茶摘み、西尾城、抹茶と茶せん、えびせんべい、ランナー、名鉄電車、背景に波しぶき」となかなかカッコイイです。
フィニッシュ後の給食は「レッドブル、愛知県産愛のひとつぶライスパック、カルビーミーノ そら豆・大豆、商品券500円分(イチゴ、えびせんべい、との選択制)」を頂きました。
ちょっと面白いのが、コース途中に名鉄の踏切があるのですが(昔の箱根駅伝蒲田踏切のように)、ランナーは電車通過時間に当たると踏切待ちになっちゃいます。
「にしおマラソン」はTシャツや完走メダルはありませんが、エントリー料は1万円ポッキリの良心的な値段。しかも、各地のマラソン大会が値上げされるなか、昨年の大会より値下げしてきたのは凄いと思います。(Tシャツや完走メダルが欲しいと言うランナーさんもいらっしゃるので希望者オプション制とすればなお良いかなと思います)
この参加費でこれだけのエイドの充実ぶりは「みえ松阪マラソン」「函館マラソン」に匹敵するトップクラスの”食べラン大会”に認定です。
▼フルマラソンの給水所一覧です▼
実は、愛知県西尾市の存在はまったく知りませんでした。もし自分がマラソンを始めてなかったら、にしおマラソン大会が無かったら一生訪れる事のない縁が無かった土地だったと思います。
マラソン大会を機に初訪問となった西尾市ですが、見どころも食べものも魅力があるうえに、にしおの人があったかくていい処でした!
また、観光資源がこれだけあるのにも驚きました。しかしそれらが伝わっていないのがちょっと残念です。愛知県内及び近隣では知られているかもしれませんが、私たちのように関東出身者のほとんどの人は「西尾って何?どこ?」状態です。
マラソンでご縁が出来た西尾について、今回訪れて美味しかったお店やご当地グルメを通じて紹介させて頂こうと思います。(少しでも西尾の知名度が上がるよう微力ながらマラソン大会開催の御礼として)
みなさんも是非来年の「にしおマラソン大会」で”食べラン”を楽しんでみてください。
本日も旅ラン夫婦の記事に沢山の応援ありがとうございました!
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