江戸時代、お伊勢まいりは庶民に大人気で、伊勢神宮に参拝する旅人のお腹を満たすため街道沿いに発展したのがさまざまな「餅」だそうです。
和菓子にも目が無い私たちは、あれもこれも「美味しそう」「食べてみたい」「味比べしたい」と、いつも食べきれないくらいたくさん買い込んでしまいます(笑)
みえ松阪マラソンの翌日に、伊勢の老舗の名物餅のお店を巡って食べ比べてみました。
「赤福餅」と「白餅黒餅」
1707年創業、社名の「赤福」は、「赤心慶福:赤子のような、いつわりのないまごころを持って自分や他人の幸せを喜ぶ」という言葉が由来だそう。
今回頂いたのは昔からの「赤福餅」と、新しく生まれた「白黒餅」
赤福餅は、約300年前の江戸初期に生まれ、厳選した国産もち米を使用した柔らかいお餅の上に、北海道産小豆を使用したなめらかなこし餡をのせた全国区で有名なお餅です。
白餅黒餅は、コロナ禍の中で「少しでも明るく前向きにな気持ちになってもらおうと」と思いめぐらして作られた平成生まれの新しいお餅です。
赤福餅と白餅黒餅ですが、結構色味が違いますね!
おなじみの赤福餅の餡は「小豆+砂糖」、白餅黒餅の黒餡は「小豆+黒糖」、白餡は「白小豆+砂糖」が用いられているとの事でした。
まずは、おなじみの赤福餅を頂きます。
いつもどおりの滑らかな甘~いこし餡で、口の中で溶けていくような食感。
次に、黒餅を頂きます。
まず餡の黒糖の風味が口の中に広がります。こし餡だけれども滑らかさよりも黒糖を感じる食感。赤福餅と砂糖の違いはあるけれど甘さは同じくらい濃いです。
最後に、白餅を頂きます。
こちらは白小豆の風味を強く感じます。こし餡ですが白小豆の豆感を感じる餡です。甘さは少しやさしい感じもするけどほぼ同じ甘さです。
赤福本店では、五十鈴川を眺めながら、赤福餅と香ばしい番茶を頂くことができます。
店内用に手作りされている出来立ての赤福餅。
五十鈴川を眺められる縁側のようなお席で頂きました。
赤福2個と番茶(2人分淹れてくれます)で300円なのでおすすめです。
「太閤出世餅」
およそ450年も前、豊臣秀吉が伊勢を訪れた際に食べた焼き餅を気に入り「美味なり」と言ったと伝わるいわれのある太閤出世餅は、北海道十勝産の小豆と、佐賀特産のもち米を使い、一つ一つを手焼きした素朴な焼き餅です。
太閤出世餅はひとつひとつ個包装になっているので、ばらまきお土産として重宝します。
そのままでも美味しいですが、おすすめの食べ方はトースターかフライパンで弱火で炙って食べると、お餅がふっくら柔らかく、香ばしさも増すのでさらに美味しいですよ。
太閤出世餅本店でも店内で太閤出世餅とお茶を頂けます(250円でした)
赤い縁台の席と、畳敷きの座敷席がありました。
「岩戸餅」
岩戸屋は明治創業の伊勢神宮の宇治橋のすぐ手前にある大きなお店。
伊勢に伝わる「天の岩戸」神話にちなんで作られたのが岩戸屋さんの「岩戸餅」です。
岩戸餅は、北海道産小豆のこし餡に、北海道産大豆のきな粉をまぶした、小振りでかわいいとても柔らかいきな粉餅です。
小さな一口サイズであっさりとしているので、パクパクといくつも食べてしまいそうになります(笑)こちらも個包装なので配りやすいお土産ですね。
岩戸屋本店は、大きなお多福さんの看板と、木彫りのお多福座像が目立ちます。
「神代餅」
1913年創業の勢乃國屋の神代餅は、北海道産の小豆、天然よもぎ、玄米から精米したもち米だけを使用した、風味豊かなよもぎ餅です。
天然のヨモギで作られた餅は、ヨモギの爽やか香りが口中に広がります。
中の小豆餡は、ほどよい甘さのつぶ餡で、こちらも小振りなひと口サイズのお餅なので、パクパクといくつも食べてしまいそう(笑)
ちなみに、ヨモギは伊勢神宮 内宮の天照大御神が好んでいたというエピソードがあるそうです。
勢乃國屋の店内では食べられないので近くの茶房山中さんへ。
伊勢茶のセットで500円。店内はテーブル間が広めでゆっくりできます。
伊勢の名物餅を4つ食べてきました。
あとふたつ「二軒茶屋餅」と「へんば餅」も頑張って頂きたいのですが、もうお腹がいっぱいで、これから伊勢うどんを食べにいくので今日はここまで。
松阪は松阪牛と鶏焼き肉、伊勢志摩には餅に伊勢うどん、伊勢海老や的矢牡蠣など美味しいものがたくさんありました。
フルマラソンで消費したカロリー回収には充分すぎますね(笑)
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